|
■1.主宰:日本勤労者山岳連盟遭対部
■2.主管:岩手県勤労者山岳連盟
■3.日程:
2005年10月15日(土)〜16日(日)
■4.場所:岩手県・盛岡市
岩手県青少年会館、岩手県営運動公園、クライミングジム
みちのく・盛岡の町にて、全国(主に関西以東)から各県連の救助隊関係者が集結して、技術交流会が行われました。
■5.主なスケジュール
<<<10月15日(土)>>>
09:30 岩手県営運動公園クライミングボードにて受付
11:20 室内壁(ONE MOVE)にてロープ結束確認
12:00 セルフレスキュー情報交換会
・仮固定、登り返し
・帆走法(ザック搬送、ストレッチャーなど)
・簡易ハーネス作成法など
16:30 岩手県青少年会館に移動
『ロープ衝撃吸収性能についての新しい考察』
鈴木恵滋氏(アルテリア代表取締役社長)
19:00 救急法、AEDのデモ
20:00 神奈川県連『黒戸尾根遭難における救助隊活動報告』
20:20 各地方救助隊の情報交換交流会
<<<10月16日(日)>>>
08:00 岩手県営運動公園クライミングボードに移動
08:20 墜落衝撃によるロープ表皮剥離実験(アルテリア)
(歯つきストッパーによるロープ切断の危険)
09:00 『チロリアンを利用した宙づり者の救出方法』(大阪)
10:00 チームレスキュー情報交換会
・ シャモニー式ウインチ(東京)
・ 変形プルージックによる細い枝などへの支点作成(大阪)
・ 流動分散のロック方法(東京)
14:00 感想発表、解散
■7.交流会における技術的なポイント(要約)
(1) エイトノットの正確性の確認
エイトノットはスクエアに(ひっくりかえすと裏と表で同じ形になる)正しく結ばないと強度が著しく低下する。ベテランでも間違えているケースが多いので、注意が必要。この意味では、エイトノットは初心者向きとは言えないかも知れない。正しい指導が必要。
(3) ロープ登り返しにおけるバックアップ
ロープの登高では2点のフリクションノットをハーネスと足にかけて登るが、デイジーチェーンを用いて中間をハーネスに固定し、それぞれの一方を、上部下部のカラビナにかけるとバックアップになる。
(4) ザック搬送ではヘルメットごと梱包
ザック搬送などでは、頸椎損傷の危険に備えて頭部の固定が重要。ストレッチャーの使用が望ましいが、それが無い場合は傷病者にヘルメットを装着したまま固定して、ショックを軽減する。
(5) 『ロープ衝撃吸収性能についての新しい考察』
・ カラビナは変形D型などの形状的特徴をよく理解して、正しくセットすること。
・ ビレイヤーの身体の柔軟性により、ショックが吸収されるので、セルフビレイは張りすぎない方が良いのでは。(※ これはビレイヤーの置かれている状況にもよる、安定したテラスならある程度飛ばされてもいいが、不安定な場所では飛ばされない方が良いのでは?)
(6) AED(自動体外式除細動器)について
・特別な資格無しに使用することが可能。山小屋にも配備されつつある。
・パッドを所定の箇所に当てるだけで、傷病者の状態をモニタリングして音声指示をしてくれる。
・最近の救急講習では必ずメニューに入っているようなので、受講が望まれる。
(7) 墜落衝撃によるロープ表皮剥離実験(アルテリア)
アッセンダー、タイブロックなど歯のついたストッパーは、1m程度の墜落でもロープ表皮剥離の危険がある。
→「PETZLストッパー」など歯が無く、摩擦のみで制動を得る器具の使用が望ましい
■8.主なまとめ
・ 8ノットをスクエアに正しく結ぶことを会員に再徹底。
・ タイオフは折り返しを入れると耐荷重が半分以下になってしまうので注意。
・ シャモニー式ウインチ、AEDなど、普段なかなかお目にかかれない最新機器の紹介があって興味深かった。
|