●県連救助隊・深雪搬出トレーニング●

【日程】2005年1月14〜16日(金土日)
【場所】谷川岳・西黒尾根下部
【参加】各会から7名参加

<<< トレーニング内容 >>>

◆目的◆
 捜索から救助・搬出までのシミュレーションを一連のながれとして行い、持ち場を決めた役割分担の中で隊全体の動きを訓練・確認しあうこと、問題点を洗い出すこと。

◆遭難状況の設定◆
・計画は「土日で西黒尾根〜谷川岳〜天神尾根下山の計画、単独、無線なし、携帯あり」
・西黒尾根で悪天に見舞われた模様、予定日時を過ぎても下山連絡なし。道迷・雪崩/凍傷による行動不能が考えられるが、詳細不明。
・土曜から天候は悪条件(積雪等)
・目撃情報等なし

◆トレーニング内容◆
<1月14日(金)>
22:00 県連事務所集合・機材搬出
02:00 JR湯桧曽駅ステーションビバーク

<1月15日(土)>
08:00 ミーティング:役割・装備分担
09:00 遭難者役出発、シート梱包トレーニング
10:00 西黒捜索隊、天神捜索隊出発(本部:土合山の家)
14:30 西黒尾根鉄塔上部にて遭難者発見
15:00 テント設置、遭難者梱包運搬、応急処置
16:00 テント泊

<1月16日(日)>
05:30 起床・朝食
08:00 遭難者再梱包・搬出開始
→引き上げ×1ピッチ
→トラバース×1ピッチ
→引き下ろし×4ピッチ
※合計6ピッチ搬送

13:00 西黒尾根下降開始
14:00 土合山の家に捜索隊帰着、反省会
15:00 解散


■ 以 上 ■



谷川岳西黒尾根での
深雪搬出トレに参加しました

河合@カモの会

 前夜に県連事務所集合。無線機、バッテリー、テント、食料、そして、梱包用のマット、シート、シュラフ、毛布、スリング多数。それから、搬出用のザイル、カラビナ多数、膨大で大量なこれらの荷物を事務所前に集合した車に詰め込み、前泊予定の湯桧曽駅へと向かう。

 翌朝は、湯桧曽駅でのミーティングの後に出発。
膨大で大量のこれら装備はみなで分担してめいめいのザックの中へ。ロープウェーの駅をすぎ指導センターの裏を回って西黒尾根にとりつく。今回は荷物をみんなで分担しているから自分の荷物だけが重たいというハズはない。なのに、深雪にもぐったりしずんでしまう自分の体を重たく感じてしまう。山登りに必要なもの、まずは体力だなといきなり思い知らされる。西黒尾根の鉄塔をすぎて30分ほどしただろうか。遭難者役を発見したあと、テントを設営し宿営。

 二日目は梱包と搬出。
まずは、朝食を終えたテント内にシートを広げ梱包作業する。
えっと。いつも考えていたりするほど立派な人物ではないワタクシですが、せっかく参加してみたというこんな時だから、少し考えてみたのです。梱包や搬出。こういう知識や技術が必要になる時が、いつかくるのかも知れないと。遭難事故は自分の会で起こるのかもしれないし、自分のパーティーが遭難するかもしれない。あり得ないとは言い切れないだろう。もしもの時、その時その場で自分はなにをするのか。自分にはなにができるのか。もしもだけど、仲間が事故ったというその時、なにもできない自分ではいたくないなあ。

 ところで、俺たち6人しかいないってば。さっきまで7人いたんだけど、1人をラッピング(梱包)しちゃったから、ほらほら、あと6人しかいない。この6名を3チームに分けるのです。工作と確保と引き下ろし。搬出ルートの工作隊と確保隊と引き下ろし隊。3つに分けると各チーム2名ずつしかいない。2名が先行してルート工作し、2名が上部で確保して、2名が付き添って引き下ろ
しをする。自分はチームに分かれたときの作業の流れを理解して、もっと先を読んで動かないと。ここで、だれかがつぶやいた。本番ではね、こうやって小さなチームに分かれたときにね、そのチームのリーダをできる人がもっと欲しいね。

 うむ。参加するというそのことに、意義が確かにあるのかもしれない。そのようなことを思った今回の深雪搬出トレ。みなさんお疲れ様でした。

 


★★ 救助隊訓練・行きました!★★

佐野@アルパインクラブ横浜です。
昨年末に入会し、これが初めての救助訓練です。

●1月14日出動
 遭難連絡を受けた想定で、県連事務所集合、湯檜曽駅で仮眠。ドーーンと爆音と同時に開くドアを鬼太郎チックと表現するOさんナイス。

●1月15日捜索
 捜索から発見まで。本部設置、無線中継局を配備、捜索隊を複数編成し、手分けして捜索し、遭難者を発見したらすべての捜索隊が現場に集結します。捜索は当然難しそうですが、ほかの捜索隊の現場への集結は、これまた難しそうで、GPSが効果的かと思いました。現場への集結が遅れれば、結局搬出が遅れてしまうので、迅速に現場に集結し、現場・本部間の連絡体制を確立する必要があると感じました。

●1月16日搬出
 搬出は、改善すべきポイントが多く、とても刺激になりました。
今回は本部及び遭難者役を除くと6名と少なく、搬出活動に余裕がありませんでした。 そのためシステム全体の理解、各チームの役割分担の理解、先の工程の予測と準備、悪天候であっても正確に各チームの意思疎通を行う等、計画性の高い行動が求められると感じました。

 またルート工作隊は搬出に追いつかれないように一生懸命穴堀りとラッセルを続ける体力仕事です。しっかりした良いスコップがあるとうれしいですね。

 今回は少々天候が悪かったため、無線をうまく使用できず、結局大声でコールしていましたが、ポケットに入れやすいアンテナやスピーカーマイクの使用等によって無線をうまく使い、チーム全体の意思疎通をよくすることでスピードが上がるのではないかと感じました。それに大声より無線の方が洗練されたチームって感じがしますね。

 今回は最少人数とも思える6人チームでの訓練で、また各チームは2名ですが、リーダの仕切りは重要で、さらに全体の状況を見ながら各チームに指示を出す指揮官がいればスピードアップができると感じました。

 全体にスピードアップするための改善ポイントがあり、またロスタイムが多いと1泊2泊などでは済まない可能性がありそうでした。

 今回参加したことで、救助技術をきっちり訓練しておく必要があることを強く認識しました。関東ブロックの訓練等に参加して、これからも錬度を向上したいと思います。


 


(1) 湯桧曽駅にてミーティング

(2) 遭難者役が現地に到着・救助を待つ

(3) 救助隊到着・テント設営

(4) 遭難者を梱包

(5) 搬送準備開始

(6) スノーバーによりビレイ(立木はバックアップ)

(7) 救助には無線をフル活用

(8) 深雪では引き下ろしも体力を消耗する

(9) 訓練完了・撤退開始

(10) 土合山の家にて反省会