●2003年9月・救助隊トレーニング●

【日程】2003年9月6〜7日(土日)
【場所】丹沢
(初級)大倉周辺
(中級)モミソ懸垂岩

<<<主な訓練内容>>>
●初級
・各種ロープワークのマスター
・1/3システムによる引き揚げ
・引き下ろし時の連結通過
・連結ロープの懸垂下降
・斜張り+流星法
・ファーストエイド(担架作成など)

●中級
・実際のクライミングを想定した救助
・自己脱出+プルージック登攀+支点掛け替え+救助懸垂下降
・事故者を背負ってのクライムダウン
・斜張り+流星法

●写真(1)↓
秋晴れの下・訓練前のミーティング



●写真(2)← ロープワークの実践

 初級クラスのメンバーは、まずは実際の救助に使われるロープワークの基本を勉強。現場での救助に役に立つためには、基本的技術の習得が欠かせない。繰り返し練習あるのみ。



●写真(3)→ 引き揚げシステムの研究

 事故者を引き揚げるための方法を研究する隊員たち。人間の体は重い。1/2システム、1/3システム(滑車の原理)を利用すると、少人数や女性の力でも引き揚げることができる。ぜひそのシステムを理解しよう。

 



●写真(4)← 副木をあてて骨折者の介護

 初級班はファーストエイドの訓練も行った。担架の作成、事故者の骨折の初期手当など。



●写真(5)→ 中級班の訓練

 中級班では実際のクライミングの現場を想定しての救出訓練が行われました。



●写真(6)← 墜落したトップをセカンドが救助

 セカンドの滑落はそれほどではないが、トップでランニングビレイを取りながら登るクライマーが墜落するとショックが大きく、事故につながりやすい。
 ここではトップが墜落して負傷したことを想定して、セカンドクライマーが、仮固定→自己脱出→プルージック登攀→支点かけかえ→救助懸垂下降、といった一連の救助の流れを訓練した。



●写真(7)→ 救助懸垂の体制に入る隊員

 人間の体はとにかく重い!それを背負っての懸垂は非常に労力がいる。一連の動作をスムーズに行うことによって、余分な体力消耗を防がなければならないし、救助作業はスピーディに行わなければならない。
 隊員たちは、「とにかくしんどい」と、人間ひとりを救助することの大変さを痛感していた。



●写真(8)← 救助方法の指示を仰ぐ隊員

 仮固定、自己脱出、プルージックセット、支点掛け替えなど、レスキューにはギアの取り付け、取り外しの作業がとにかく多い、現場で頭が真っ白になると、分かるものも分からなくなる。十分に訓練を繰り返し、頭の中を良く整理して、一連の動作がスムーズに行えるようにしておく必要がある。



●写真(9)→ 事故者を背負ってのクライムダウン

 事故者を背負って降りるときには、サポート要員がいれば、その人にエイト環を操作してもらい。救助者は事故者を背負うことに専念した方が良い。人間はとにかく重いので、危険な岩場では背負ってバランスをとるだけで大変だからだ。
 この時、救助者はビレイヤーと声をかけあって、ロープの繰り出し速度の調整など、コミュニケーションを円滑に取ることが大切。



●写真(10)← 斜張り(ロープの張り込み)

 谷や川を越える時など、ロープを張り込んで(斜張り)、傾斜を利用して、一気に搬送する方法(流星法)がある。
 ストッパー+1/3システムを利用して、しっかりとロープを張り込もう。
 なお、今回は訓練なので通常のロープを使用したが、これは伸びてしまうので、不向き。実際の救助の現場では全く伸びがない「スタティックロープ」を使用する。
(※逆にスタティックロープは伸びないので、墜落のショックを吸収できないので、クライミングには絶対に使ってはならない)



●写真(11)→ 流星法による搬送

 張り込んだロープにカラビナもしくはプーリーを通して、傾斜を利用して一気に搬送する方法。
 ロープを一気に駆け下りる爽快感がサイコー。
 訓練の中ではこれが一番楽しいかも!?



●写真(12)← 夕日の中で反省会

 ひとつひとつの技術は1〜2日の訓練ではすぐに忘れてしまいます。自分の会に帰って繰り返し練習することにより、しっかりと身につけてください。
 そして安全なクライミングのために、会のメンバーにもこれらの技術を普及するように努めて下さい。
 県連救助隊の闘いはこれからも続きます。

■完■